表記・文構造をチェックする
Tomarigiは、作成した文章表現を改善していく際の気づきを誘発することを目的としています。
作成した文章に対して解析し、誤り候補を抽出し、その詳細情報や修正候補などを表示します。
文章の解析には形態素解析ツール(Mecab)、係り受け解析ツール(Cabocha)を採用しています。これらのツールで複数の文からなる文書を1文ごとに切り分け、形態素情報・文節情報・係り受け情報を構造的に変換します。
この解析結果に対して、文章を執筆する際の定型的な校正ルールを適用し、誤り候補を指摘します。
校正ルールはプラグイン形式となっており、個々のルールの適用の有無、ルールの追加などを容易にしています。
現在実装している校正・推敲プラグインは以下です。
基本機能
Tomarigiは、以下の4つの機能に対応する領域から構成されています。
A 文書の編集を行うエディタ領域
既存文書の読み込み、新規作成、修正等を行うことができます。
B 一文ごとの校正・推敲対象の指摘カード
一文中のどの箇所に誤り候補が存在するか、誤りの種別と位置を示します。
C 指摘項目ごとの指摘詳細カード
誤り候補についての詳細情報を表示します。必要に応じて、修正候補も表示します。
D 文書全体の属性情報を表示する文書プロパティ領域
指摘数や漢字含有率など、文章に関する属性情報を表示します。
基本的な利用の流れ
- エディタ領域に文章を入力する。
- 校正・推敲チェックを実行する。
- 誤り・修正候補が指摘カードに表示されるので、クリックする。
- 指摘詳細カードで確認。(必要に応じて修正候補を確認)
- 指摘に基づいて、エディタ領域で文を修正
応用機能:係り受け解析
書き手の意図を的確に伝えるためには、複数の曖昧な解釈が成り立つような文章表現は避けるべきで、文節間の修飾関係を適切に表記する必要があります。その修飾関係が書き手の意図に合致しているかどうかの確認や、係り受け関係の変更を視覚的に行うことができます。
係り受け関係の表示
節推定に基づく係り受け関係の表示